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2012-01-24

ぼくのエリ 200歳の少女

(あらすじ:シネマトゥデイより)
ストックホルム郊外で母親と暮らす12歳のオスカー(カーレ・ヘーデブラント)は、学校で同級生にいじめられていた。
ある晩、彼はアパートの隣の部屋に 引っ越して来たエリ(リーナ・レアンデション)という少女と出会う。
同じころ、近くの街では青年が逆さづりにされてノドを切り裂かれ、血を抜き取られると いう残忍な殺人事件が起きる。


雪の大地に滴る血。静謐な白と鮮烈な赤。そのコントラストが美しい。
オスカー役の子が持つ、雪景色に溶け込んでしまいそうなほど儚い雰囲気もいい。向こうの子は色素が薄いですなぁ。
対してエリ役の子は、正直そんなに可愛くない…。
でも、時々どっきりするくらい美しく、色っぽい!(どうやら血が足りなくなると老ける、という設定らしいです)

エリに比べると、オスカーはどうにも幼くか弱くピュア過ぎて…
恋に落ちたというより、魔に魅入られたという感じがしてしまいます。
まぁ、なんせ相手は200歳ですからな。


「少しでいいから、私を理解して」


殺さなければ生きられない、呪われた存在である自分。
老いることも、死ぬこともない自分。
エリは、ただただ自分を理解して、一緒にいてくれる人が欲しかったのでしょうけれど。
ポーの一族 (1) (小学館文庫)』のエドガーとアラン、『屍鬼〈1〉 (新潮文庫)』の沙子と静信を思い出しました。


「留まって死ぬか、私と逃げて生き延びるか」


オスカーには留まって、戦って欲しかったのですが…相手が悪過ぎましたねぇ。
これからはオスカーが、あの食料調達係のおじさんのように、エリのために血を集めることになるのか?!とも思いましたが、それならもっと頼りになる成人男性を選ぶよなぁ。
作中では、どちらかというとオスカーがエリに助けられているし。
いままで庇護される側だったエリが、これからはオスカーを守って行きて行くのだろうか。自ら人間を狩り、お金を奪って?
ラストシーン、オスカーの穏やかな笑顔が心に重い。

単なるホラームービーとは一線を画す良作でした。
でも流血が嫌いな人は要注意。(そういう人はヴァンパイア映画など観ないと思いますが…)
あ、あと首が飛んだりもするヨ★
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2011-08-30

【映画】チェンジリング

(あらすじ:amazon内容紹介より)
ある日突然、消えた息子。5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だったー。
1928年、ロサンゼルス。魂で泣く本当にあった物語。


ロス市警の腐れっぷりに唖然。
これが実際に起こったことかと思うと、怒りで頭がくらくらします。
主人公の女性は、あくまで普通の女性。
警察の腐敗を糾そうとか、そんな大それたことを考えているわけではなく、ただいなくなった子供を探してほしいだけ。
そんな当たり前の願いさえ無視し、ロス市警は組織の面子を守るために精神病院に無理矢理放り込む…。
信じられないことではありますが、これって現代の日本でも十分起こりうることかも。
誤認逮捕や冤罪はいまだになくならないですし…ぶるる。

アンジェリーナ・ジョリーの演技もすばらしかったです。
普通の女性を演じるには、チト華がありすぎるんじゃないかと思ったんですが、
子供がいなくなった時の惑乱、見つかったと伝えられたときの狂喜、
そして対面した子供が別人だったときの落胆ぶりが痛々しくて…。
いやはや、お見事でございました。

偽の息子役の子も上手かったです…というかコワかったです。
「チェンジリング(取替え子)」は、さらった人間の子供の代わりに置いていく年経た醜い妖精のことだといいますが…
とにかく不気味。しれっと「ママ」なんて呼んじゃってさ。きゃー!何なの、この子!!

ラストについては…どうにも救いがない、残酷すぎるように思いました。
レビューを見ると「希望を感じる」という人もいるようですし、感じ方は人それぞれなんでしょうけど。
子供が別人であることは証明され、担当警部は免職、犯人は刑に処されて事件は一応の収束をみるのですが、
すっきり感はゼロ。やりきれなさだけが残ります。
良作でしたが、とにかく重~い作品なので気軽におススメはできませんなぁ。

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2010-11-23

【映画】蛮幽鬼


あらすじ(goo映画より引用):
無実の罪で監獄島に幽閉された伊達土門(上川隆也)。
10年の歳月が流れてもなお、濡れ衣を着せた者たちへの復讐を生きる糧にしている。
サジと名乗る男(堺雅人)の力を得て脱獄、復讐への道を歩み始めるが…。


ゲキ×シネ3作目です。
映像を多用していたのには少し面食らいましたが、面白かったー!
前回観た『五右衛門ロック』に比べるとシリアスな作品です。
が、そこはさすが新感線、笑わせどころもてんこ盛りで素晴らしいエンターテインメントに仕上がってました!

上川隆也さんは、復讐の念に凝り固まった男の演技も、ちょっとコミカルな演技も素敵でしたし、
堺雅人さんも「笑う暗殺者」という役柄にぴったり。
こういう捉えどころのない、うさんくさい役をやらせたら天下一品ですね。
早乙女太一君の殺陣の美しさはさすが。
スローモーションとかの加工なしで見せて欲しかったですなぁ。
新感線の役者さんで印象的だったのは、敵役三人衆の粟根まことさん、山内圭哉さん、橋本じゅんさん。
橋本さんのコール&レスポンスなんて、まさに舞台ならではですね。
ああぁぁ、ぜひ一度生の舞台を見てみたい!
大君役の右近健一さんも、出番は少なかったですが一番のインパクトでした。

ただ、母国と果拿(かだ)の国に裏切られたサジが、鳳来国にまで憎しみを向ける理由がチト薄かったように思いました。
それから土門が単細胞過ぎる!
元婚約者である美古都(稲森いずみ)にまで恨みを向けるところとか…ほとんど逆恨みですがな。
ひとつの恨みが暴走して周りを巻き込みながら増大し、
また新たな恨みを生んでいくことの空しさを描いた作品なのだとは思いますが。
ラスト、自らを縛りつけていた恨みつらみから解放された土門の、穏やかな表情が印象的でした。

ぬを~、次回作の『薔薇とサムライ』が早く観たい!!

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2009-12-20

【映画】THE WAVE

あらすじ:(goo映画より)
高校教師のベンガーは特別授業週間で独裁制について学ぶクラスを受け持つことに。
若くて生徒からの人気もあるベンガーは授業の一環として、生徒に独裁制を体験させようとある提案をした。
それは授業中に自分を指導者とした独裁制を行うというもの。最初は嫌悪感を示す生徒たちだったが、
やがてこれまでに味わったことのない一体感に興奮していく。
そして生徒たちは自らを「ウェイヴ」と名乗って異物の排除を行うようになり…。


これが実際に起きた出来事とは…。
信じられない。でも、こんなことはあり得ないと一笑に付すこともできない。
酒を飲み、パーティで踊り狂い、女の子とキスをする。
日本の高校生に比べると随分と大人っぽく見える登場人物たちも、やはりまだ子供。
人間関係、劣等感、家庭の不和、将来への不安などを抱えて、その内面はかなり不安定です。
そんな彼らに、「君たちのいるべき場所はここだ」と力強く示してくれる存在がいたら?
そこにいれば、不安も不満も忘れることができたなら?
皆、すがるようにして依存してしまうのではないでしょうか。

その極端な例がいじめられっこだったティム。
彼にはウェイヴが全てだった。他に彼の居場所などなかったから。
狂信的なまでにウェイヴにのめり込んでいく姿が、恐ろしくも痛々しい。
絶望的なラストには(悪意があって始めたことでないとはいえ)、何て残酷なことをしてくれたのかと頭を抱えたくなりますよ。
暴走族やチーム、ギャルサーも根底にあるものはウェイヴと同じなんでしょうな。
最近の若者は、上下関係のうっとうしさを嫌って暴走族に入りたがらないと聞きますが、
居場所を見つけられない、疎外感を感じている子たちは、Mが高校生だった時よりも増えているのではないかしらん。

さて、高校生の時のMならばどうするでしょう?波に呑まれるか、それとも波から逃れるか?
まず、教師を「~様」と呼べと言われただけで拒否反応を起こすと思うのですがねぇ。
その一方で、グループに所属することの安心感、団結することの楽しさも理解できるんですよね。
体育祭の時なんかは、皆でお揃いのTシャツを着ちゃってましたし。
だから「私は大丈夫」と言い切れない。だから、怖い。

おまけに。
最初の授業で、独裁が行われる条件として挙げられた「失業率の高さと貧困」。
まさにその条件を備えているのが、今の日本ではありませんか!No!
…幸か不幸か、独裁政治を布けるほどカリスマ性のあるリーダーはいませんが。
2009-11-18

【映画】南極料理人

あらすじ(eiga.comHPより引用):
南極観測隊員の西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を、「クライマーズ・ハイ」の堺雅人を主演に映画化。
極寒の南極ドームふじ基地にやってきた8人の観測 隊員の1人、西村の仕事は隊員の毎日の食事を
作ること。約1年半、遠く離れた日本に家族を残し、隊員たちは悪戦苦闘しながらも次第に絆を深めていく。


南極での日々がユーモラスに描かれた、心温まる極寒ムービー。
何か特別な事件が起こるわけではないのですが、
(遠距離恋愛の彼女に振られる、インスタントラーメンが底をつく、などのアクシデントはありますが)
退屈という感じはなく、生瀬勝久さん、きたろうさん、豊原功補さんら個性豊かな俳優さんたちが
要所要所で笑わせてくれます。

とはいえ辺りは一面雪と氷に覆われた極寒の地。しかも6月を過ぎると日の光さえも差さない。
生き物は基地の中にいる8人だけ。(ペンギンやアザラシさえもいない…)
・・・Mだったら間違いなく気が狂います。
実際、精神的に参ってしまう人も出てくる訳ですが、無理もないですよ。

でも、そんな厳しい日々の中でも、人は食事をするのです。

「おいしいものを食べると、幸せな気持ちになるでしょう?」

限られた調理環境の中で、精一杯隊員たちのリクエストに応えようとする西村さんの姿勢には
頭が下がります。プロフェッショナルだなぁ。
隊員の一人に「俺たちは別に、南極に飯食いに来てるわけじゃないから」と言われても、
やっぱり人は食べることが基本なのです。いつでもどこでも。

そして、随所に登場する食事シーンの“おいしそうさ”ときたら!
あー、おにぎり食べたい。コンビニのじゃなくて、人が握ってくれたやつ!

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プロフィール

本読み人M

Author:本読み人M
8割方活字でできています。
ミステリや時代モノといった
エンターテインメント小説が大好物。
摂取した活字の感想を
吐き出して参ります。

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