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2011-02-26

犯人に告ぐ(上・下) 雫井脩介

見えない敵たちとの息詰まる心理戦。

連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。
史上初の、劇場型捜査が始まる。(「BOOK」データベースより)

何故か警察小説が続いてしまった。(やっぱりここでも縄張り争い…)
誘拐犯人だけでなく、捜査情報をリークする警察関係者との駆け引きが、ストーリーをさらに面白くしています。
曽根の悪役っぷりと、植草の腐れ坊ちゃんぶりも味わい深い(笑)。

巻島を支える津田長と本田、そして家族の存在が彼の存在を血の通ったものにしています。
これがなければ、ちょっと鼻持ちならないハードボイルド野郎かも…。
物語の前半では警察組織に染まり切っていて、なかなか感情移入できなかったのですが、
後半の、事件を境に変わった巻島の姿も見所のひとつだと思います。

ただ、最後に犯人に向けたメッセージは(はったり半分とはいえ)ちょっと芝居がかり過ぎて
興ざめしてしまいました。残念。
あと、意外にあっさり犯人が逮捕されてしまったところも、あれっ?と肩すかしを喰らった感じ。

「刑事を続けていると、自分が追っているはずの犯人に、ふと、そこはかとない恐怖心を抱くことがある。
たいていの場合、それは相手の姿が見えないからだ」

でも巻島が怯え続けていた“姿が見えない犯人”は、捕まえてみればただの冴えない30男。
津田長が言ったように、
「犯人を怖がっちゃいけませんよ。ただの人の子なんです」
ってことですかね。


犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
(2007/09/13)
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犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)
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2011-02-19

第3の時効

良くも悪くも“男の世界”。

犯人か。刑事か。追われているのはどっちだ。男たちの矜りがぶつかりあう。
これぞ警察小説の白眉。(「BOOK」データベースより)

抑えた筆致と骨太のストーリーが魅力の横山作品。
一篇の中に、容疑者を「落とす」までの駆け引きと捜査、同時に事件に関わる刑事たちの心情までが描き込まれており、
短編集とはいえ、物足りなさは全くありません。
強行班捜査係を率いる3人の班長の個性が「正統派・策略派・感覚派」と、くっきり書き分けられているのも巧い。

いかにも“男の世界”って感じの作品なのですが…そのイヤなところまで、しっかり書かれているのですよね。
課内での覇権争いや課同士の対立、足の引っ張り合い、責任のなすり付け合い…。
あ~、くっだらない!!男の縄張り意識の強さに呆れるばかりでございます。

それが露骨に描かれていたのが「密室の抜け穴」。イライラします。
あんたら何のために働いてんの、と納税者としては思うのであった。
しかし、そんな縄張り争いに夢中な男たちも、人間らしい温かさを見せるときがある。
定年間近のベテラン刑事のために、3班が(ちょっとだけ)結束を見せる「囚人のジレンマ」が私的ベストです。

第三の時効 (集英社文庫)第三の時効 (集英社文庫)
(2006/03/17)
横山 秀夫

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2011-02-16

数学はじめました。

読書系女子さん絶賛の『語りかける中学数学』を図書館で借りてきました。
予想以上の厚さに早くもひるんでいます。
まだ読了したわけではないのでレビューではありません。
…というか、まだ「算数の復習」が終わったところです。まだ数学にすら到ってませんがな。

そして恐ろしいことに私、



分数のかけ算割り算ができなかった。


…onz
読書系女子さんが「y=ax2+bx+c!」とか「y=ax3(a>0 , x>0)!」とかスゴイ呪文を次々と習得しているのに、
Mはまだ、ドラクエでいうところの「ホイミ」すら怪しい状態です。これじゃあスライムすら倒せません。
(読書系女子さんも「数学苦手」とおっしゃっていたけど、「苦手」のレベルが大幅に違うんだと思われます)
いや~、本当にどうやって高校に入ったんだろう。
数学は(というか算数は)ずーっと苦手だったんですが、中学の時はそれでも「3」は死守してたのに…。
ま、テストがあるわけではないので、のんびりやろうと思います。
(…でも返却日はある。どうしよう)
2011-02-11

思考の整理学 外山滋比古

知識を思考にするレシピ。

アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。(「BOOK」データベースより)

何だか小難しそうだなぁ…と敬遠していたのですが、とっても読みやすい!
1986年発行の本ながら、朝の時間(朝飯前)を有効に使うことや睡眠の重要性、
アイデアをしばらく寝かせて(発酵させて)おくことなど、
現在もあまた出版されている「アイデア術」本のベースとなる考えが書かれていることに驚嘆いたしました。
外山氏が実践している思考法も紹介されていたので、メモってみます。

• 思いついたことや気になることを全てノートや手帳に書き付ける
• しばらく放ったらかす(第一次発酵)
• 見返してみて、まだ「おもしろい」と思えるものを、別のノートに書き写す
• ノートに書き写す中で、拡がったアイデアは書き加えていく
• また放ったらかす(第二次発酵)
• 再び見返して、まだ「おもしろい」と思えるものを、さらに別のノートに書き写す

ここまできちんとまとめている人は少なくても、ネタ帳を作っている人は結構いるみたいですね。
私も気になった一節や、初めて知った言葉などを手帳にメモったりはするんですが、
もう少し体系的にまとめてみようかなと思いました。
…思っただけ、になる可能性もありますけれども。

しかし本書の主題は、知識を詰め込み、それを整理するだけの「グライダー型人間」になってしまうことに対する警鐘。
その辺りが、いわゆるノウハウ本とは一線を画しています。
「東大・京大で一番売れた本」(帯より)というのも分かる気がしますねぇ。

思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)
(1986/04/24)
外山 滋比古

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2011-02-04

1月読了本

20歳若返る力』 新谷弘美
ストレスは脳ではなく腸で消す。新谷式アンチエイジング。(「BOOK」データベースより)
実家で母が読んでいたのを盗み読みw 母ちゃんよ、今から20歳若返るつもりですか…。
特に目新しい情報はなかったのですが、新谷氏が主張されている「朝は生野菜・果物だけ」「食事の前に生野菜をとる」
「オメガ3系油を意識的にとる」「砂糖を取りすぎないようにする」ということを、ここ2ヶ月ほど実践しているので、
これをもうちょっと続けてみようと思います。
そして20歳若返るのさ。ぐふ。

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)
神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた
場所である。ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。(「BOOK」データベースより)
「このミス」にランクインした『水魑の如き沈むもの』が気になり、まずは同シリーズの一作目を、と手にしたのがコチラ。
ちょっと横溝正史チックな設定には、かなり惹かれる!と思ったんですが…途中で飽きちゃった(汗)。
何だか文章が読みにくい。“登場人物の手記”という形を取っているからでしょうか?単にMが本格ミステリが苦手だから?
謎解きも何だか最後にバタバタとやっつけた感があるし、そもそも探偵役にあまり存在感がない。
次作を読むには至らないかな。

魔笛 (講談社文庫)』 野沢尚
新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロが起こる。
実行犯・照屋礼子は、かつて公安が教団に送り込んだ人物だった。(「BOOK」データベースより)
使命を持って教団に入り込んだ女性が、テロリストに変貌していく様を描いたサスペンス!
…かと思ったらそうじゃなかった(汗)。結局、照屋礼子が何を求めていたのかがよく分かりませんでした・・・。
刑事・鳴尾良輔と彼の妻のくだりもチト無理があったような。
しかしながらストーリーはスリリングですし、次々とたたみ込むように盛り上がりどころを配して
飽きさせないところは、さすが脚本家。
テロに対する公安の思惑には、背筋がぞくっとしました。某教団によるテロが現実にありましたからね。
「…まさか?」と思わされてしまいます。

竜が最後に帰る場所』 恒川光太郎
恒川光太郎が五つの物語で世界を変える―。風を、迷いを、闇夜を、鳥を。
著者はわずか五編の物語で、世界の全部を解放してしまった――。(amazon内容説明より)
「あれれ、作風変わっちゃったのー?」とがっかりしたのが「風を放つ」と「迷走のオルネラ」。
トゲトゲの悪意と理不尽な暴力。後味の悪さばかりが残って、私は好きじゃない・・・。
ある能力を持つ男によって自分の正体を知らされる「鸚鵡幻想曲」と、
パラレルワールドを渡り歩く「夜行の冬」は、待ってました!の恒川ワールド。
「鸚鵡…」での「拡散と集合」という発想は、すごく面白かったです。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)』 歌野 晶午
ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた“何でもやってやろう屋”探偵・成瀬将虎。
恋愛あり、活劇ありの物語の行方は?(「BOOK」データベースより)
なるほど、こういうことでしたか…。
『イニシエーション・ラブ』や『慟哭』のような、いわゆる叙述系ミステリです。
思い込みと先入観が最大の罠。巻末に収録されている補遺がヒントになっています。
スピーディな展開で、文章も平易なのでサクサク読めて楽しめます…が、
どうしてもこういうスタイルの作品は“叙述トリックありき”な感じが否めず、どうにも作品世界に入り込めないんですよねぇ。

その他
『思考の整理学』 外山滋比古
『第3の時効』 横山秀夫
『犯人に告ぐ(上・下)』 雫井脩介
『贖罪』 湊かなえ

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Author:本読み人M
8割方活字でできています。
ミステリや時代モノといった
エンターテインメント小説が大好物。
摂取した活字の感想を
吐き出して参ります。

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