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2011-11-06

10月読了本

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)』 伊藤計劃
9・11以降、途上国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィスは、
その混乱の陰に常に存在する謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かうが…(「BOOK」データベースより)
「先進国の平和は、途上国の血の上に成り立っている」という近未来を描いた作品。
ここまで極端ではないにせよ、今私が享受している豊かさは、途上国の人々の労働の上に成り立っているわけで…。
目を背けたい、見なかったことにしてしまいたい真実と、“言葉”が持つ力と恐ろしさが描かれています。
翻訳モノを読んでいるような固い文章や、やたらと頻出する略語など、読みにくい部分もありますが、
数々の冠を獲得したのもうなづける作品でした。
しかし、34歳か…早すぎるなぁ。

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)』 高田 郁
花散らしの雨 みをつくし料理帖』 高田 郁
主人公の澪は、大坂「天満一兆庵」で料理の基本を叩きこまれた料理人の卵。
今は「つる家」という蕎麦屋で働きながら、女将の芳と一緒に江戸で暮らしているのだが…。
人情てんこ盛り、まるで澪の作る料理のようにホッとさせてくれる作品です。
つる屋の親父さんがちょいとセンチメンタル過ぎるような気もしますが。
2作目からは登場人物も増え、いろいろとややこしくなりそうな予感。
澪の恋の行方は?行方知らずの若旦那はどこに?
続きは気になりますが、ゆっくり読み進めていきたいシリーズです。ああ、茶碗蒸し食べたい。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)』 伊坂 幸太郎
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた!(「BOOK」データベースより)
なるほど、こっち系の…もごもご。
ネタバレになりそうなので、あまり多くは語れませんが、さすがにバッチリ決まってます。
…でも後味は悪い。さっくさくと人が死にますなぁ。いくら生まれ変わりを信じているからって(汗)
動物が傷つけられる記述も多いので、作品の良し悪し以前にそこがダメって人も多いようです。
上手いとは思うけど、あまり好きな作品ではない…。
でも映画は良く出来ていたらしいので、ちょっと観てみたいです。(しかし、これをどうやって映画化したのだろう?)

鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様──薄紅雪華紋様─』 朱川 湊人
大正三年、東京。画家を志し、家を飛び出す槇島風波。闇を幻視する美貌の天才画家、穂村江雪華。
根津蟋蟀館に集う異形の面々。心を略奪する美の蒐集家。変わりゆく帝都を彷徨う未練者たちの怪異。
(「BOOK」データベースより)
大正モダンな時代と怪異。これはまたMのストライクゾーンですよ!
ちょっと『平安妖異伝』を思わせる設定。芸術にはさまよう魂を昇華させる力があるのですなぁ。
とらえどころのない雪華と、体育会系画家(?)風波のコンビもいい。(『陰陽師』の晴明と博雅っぽい?)
死んでもなお執着を捨て切れない、人の弱さが哀しうございますな。
“未練者”として、この世に留まる代償として奪われるのが「心/思い出」というのも切ない。


その他
宇宙のみなしご (角川文庫)』 森絵都


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こんばんは!

わ!いろいろと読んだ本が被ってる~(^^♪
虐殺器官は日本人離れしたSFだなっていうのが第一印象。SFに詳しい人によると、アニメの要素などなどいろいろ詰め込み過ぎ…的な評もあるらしいけど、びっくりな1作だった。

みをつくしシリーズはホント、食べたくなるよね! 次の作品への期待の持たせ方が巧いなっていつも思う。

宇宙のみなしご~! これもなかなか。最近森絵都サンは児童書書いてくれないから、これを読むとホッとする~。

Mさん、SFに児童文学に時代モノに現代モノ…とよりどりみどり! さすが!!

>惺さん

>わ!いろいろと読んだ本が被ってる~(^^♪
参考にさせていただいてますから~(^^♪♪

>虐殺器官は日本人離れしたSFだなっていうのが第一印象。
同感です。世界観といい、スケールといい。私はそんなにSFを読むわけではないんですが…
本好きとしては、作者が若くして亡くなったのは本当に残念です。

『みをつくし…』も『宇宙のみなしご』も良かったです!
そろそろ次の『想い雲』を読もうっと♪
プロフィール

本読み人M

Author:本読み人M
8割方活字でできています。
ミステリや時代モノといった
エンターテインメント小説が大好物。
摂取した活字の感想を
吐き出して参ります。

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